ミライの授業は、現代版「君たちはどう生きるか」だった

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「ミライの授業(瀧本哲史・著)」を読んだ。

本書では、これからの社会の逆風を予測して、生き方や社会科学の考え方が説かれている。

日本の中学生(14歳前後)を対象にしているので、とても読みやすい。

現代版の「君たちはどう生きるか(吉野源三郎・著)」といった方が分かりやすいかも知れない。

著者によれば、我々は人類を前進させ、輝かしい未来をつくるために勉強するのだという。

未来は現在と過去の延長であるから、まず過去を知る必要がある。そのため学校に通い、学ぶのだ。

また観察と実験の先に、未来を変えるような発明や発見があるとのこと。

データ(事実)を踏まえて理論や結論を導き出す考え方は、いまや近代科学の基礎となっている。

これからの時代は、問題解決できる人材より、課題発見できる人材が求められる。

課題を発見できるようになるためには、小さな違和感をスルーせず、大切に育てることが必要だ。

小さな違和感を主張すれば反対されることが多いが、未来は逆風の向こうにある。

本書は中学生向けに書かれているが、大人でも学ぶべき点が多い。

生涯学習や冒険心の大切さを教えてくれる一冊だった。

以下、要点まとめ。

▼ガイダンス
1.いま、みんなは「魔法」のなかに生きている
2.学校は「未来」と「希望」の工場だ
3.ニュートンが発見したのは引力ではなく「数学」だった
4.ニュートンは数学という「あたらしい言葉」で世界を説明した
5.いちばん大事な言葉「知は力なり」
6.人間は「思い込み」に支配されている
7.思い込みを抜け出して「あたらしい世界」をつくろう

▼世界を変える旅は「違和感」からはじまる
1.日常にある「小さな違和感」を掘り下げ、冒険の扉を開けよう
2.課題をこなす人より、課題を見つける人になる
3.ナイチンゲールは旧世代の男たちを「データ」で動かした
4.エリートほど「思い込み」の罠にはまりやすい
5.未知の課題には「論より証拠」で取り組もう
6.人を疑うのではなく「コト」を疑う

▼冒険には「地図」が必要だ
1.冒険は、仮説という名の「地図」がなければはじまらない
2.まだ誰も手をつけていない「空白地帯」に仮設の旗を立てよう
3.競争の少ない動物用医薬に目をつけ、2億人を救った大村智さん
4.パソコン用のソフトに「旗」を立てたビル・ゲイツ
5.エジソンは蓄音機の「仮説」を間違えていた
6.自分の仮説を修正する勇気をもとう

▼一行の「ルール」が世界を変える
1.柔道は「スポーツ化」によって国際競技として普及した
2.あたらしい考え方は「ルール」をつくって伝えよう
3.男女平等の原則は、ひとりの女性がルール化させた
4.あたらしい女性像そのものをデザインしたココ・シャネル
5.自分の思いを、目に見える「かたち」にしよう

▼すべての冒険には「影の主役」がいる
1.個性豊かな仲間たちと「パーティー」をつくろう
2.自分の個性を知って自分の人生の主人公になろう
3.変革者の背後には「影の主役」たちがいる
4.伊能忠敬の夢を支えたのは、病床の天文学者だった
5.「鉄の女」サッチャーを支えるための「情けない夫」を演じたデニス
6.自分の才能におぼれ「仲間」を得られず失敗したメンデル

▼ミライは「逆風」の向こうにある
1.世界を変えるのは、いつの時代も「新人」である
2.大人たちは変わらない。「世代交代」が時代を変える
3.ハリー・ポッターの価値を見抜いたのは8歳の女の子だった
4.シロウトだからこそ「常識」に振り回されなかった緒方貞子さん
5.迷ったときには「基本原則」に立ち返れ
6.大人たちが反対するとき、きみは「大切な真実」を語っている

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