値上がり時代の経営

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この1年を振り返ると、まさに値上がりの1年だった。

ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、原材料価格が高騰したことが原因だ。加えて円安の影響もある。

具体的には紙や段ボールなどの資材、電気代、配送料、事業ごみの処分料が値上げされた。特に段ボールに至っては、27%も値上がりした。

値上がりしたからといって、安易に価格転嫁したくない。人件費を削ることもしたくない。それらは企業理念に反するからだ。

そこで企業努力として、次の3つを実施した。
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失敗と学びの2021年

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明けましておめでとうございます。

2021年の経営は、失敗と学びの連続だった。会社を作って今年で10年目になるが、経営判断の難しさを改めて思い知らされた一年だ。

毎年、少なからず何かしらの失敗をしているものの、大きな失敗というのは滅多にないので書き留めておきたい。
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受け継がれる系譜

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回転寿司チェーンがファミレス化している。

くら寿司は和風だしのカルボナーラ、かっぱ寿司はビーフ100%ハンバーグとサイドメニューをどんどん充実させているのだ。

各社がラーメンやカレー、スイーツなどのメニューを増やす中、スシローはマグロやはまち、サーモンといった定番ネタを強化する道を選んだ。
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2020年の経営状況を振り返る

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起業しようと決めたとき、どうせなら社会の役に立つ会社を作ろうと思った。

だから配送業者さんの搬入搬出が少しでも楽になるように事務所を1階に構えたし、社員さんが少しでも働きやすくなるように有給を1年以内に消化してもらうようにした。

アルバイトさんを募集する際はお子さんが小さく働きづらい人を優先的に採用したし、最近だと子連れ出社を認めている。

2020年は広くて通いやすい事務所へ引っ越すと決めていたし、社員さんとアルバイトさんの給料を上げるように計画していた。
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売上1億円の壁、5億円の壁

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日本の法人企業を売上高別に見ていて気付いたのだけど、企業には1億円と5億円の壁があるのではないか。

ソースは政府統計e-statで公開されている売上高階級別表(2017年のデータ)。

建設業や卸売業は1~5億円企業の割合が多く、飲食業や不動産業は1000~3000万円企業の割合が多い傾向にあるのだが、全体をザックリまとめると次の通りとなる。
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佰食屋にみる内部留保の大切さ

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京都にあるステーキ丼のお店「佰食屋」。1日100食限定で料理を提供するコンセプトが大きな特徴だ。

代表の中村朱美氏によれば、どんなに売れていても1日100食に限定することで、「社員の働きやすさ」と「会社の維持」が両立できるのだという。

事実、佰食屋は飲食業界では珍しく「営業時間3時間半・残業ゼロ・週休2日制」を実現させている。

このことが多くのメディアに取り上げられたこともあり、佰食屋は全4店舗・社員12名・アルバイト12名にまで拡大していった。
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