悪質な転売屋を排除する対策法
お客さんから1通のメールを頂いた。なんでもウチの商品がamazonで転売されているというのだ。確認すると1,800円の商品が5,400円で売られている。転売屋の仕業だ。しかも3倍の値段で売るなんてかなり悪質。
転売屋は「金を儲けること」が目的だ。そのために品薄な商品を買い占める。そうなると、本当に欲しい人の手に渡らないのだ。売り手としても、心から困っている人に適正な価格でお渡ししたい。転売屋はそんな売り手と買い手の関係を乱す存在なので対策する必要がある。
実施した対策方法は以下の通り。
・1人が購入できる数を制限する
・購入履歴が不自然な場合は購入を制限する
・増産体制を整える(効果大)
そもそも転売が起こるのは、商品の流通量が少なく希少性があるためだ。商品を大量生産すれば、価値が下がって需要と供給のバランスが安定する。買い手は、欲しい時に手に入るので、わざわざ転売屋から購入する理由がない。事実、商品を追加量産してからはamazonやヤフオクで落札されなくなっているようだ。
しかし企業側もリスクがある。商品を大量生産するには生産ラインを増やす必要があるし、量産したものが売れる保証がどこにもない。つまり在庫リスクを抱えることになるのだ。だから転売屋を放置している企業もある。
ウチの会社の方針としては「転売屋はなんの価値も生み出さず、不当に利益を得ている社会の寄生虫」という認識なので徹底的に対処していく。
良い商売とは「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三方良しの関係が築けることだという。転売屋は売り手からも買い手からも嫌われる存在だ。そんな嫌われるやり方でお金を稼いだって虚しいだけなのになあと思うわけです。