ネット通販で代金引換をやめた理由

daibiki

インターネット通販が黎明期だった頃、代金引換は強力な決済手段だった。当時はクレジットのカード番号を入れるのが怖かったし、何より商品とお金を交換する事ほど安心感のあるものはなかったからだ。

知り合いの経営者はこんな話をしてくれた。ネット通販をはじめた頃はお客様を信じて後払いにしていたのだけれど、とにかく払いが悪かった。代引にしたら一気に問題が解決した。

まるで魔法のような決済方法だった代金引換。それを辞めた理由はいくつかある。

一つめは代引き手数料が高いこと。郵便局の代引きなら、代引手数料と振替手数料をあわせて390円をお客様に負担してもらうことになる。そして商品が少額であるほど手数料は重くのしかかる。

二つめはお客様を自宅に拘束してしまうこと。代金と商品とを引き換えるので、どうしても自宅で郵便局員を待つ必要がある。しかもお金を用意しておくのが面倒臭い。

三つめはネット通販の信頼度が向上し決済方法も増えたこと。amazonに代表されるように、注文すれば商品が届くのが当たり前と認知され、payeasyやキャリア決済、電子マネー決済など多角化したこと。

四つめは不達の場合に手数料と送料分がマイナスになってしまうこと。もし届け先住所を間違えていたり、再配達期限が切れてしまった場合に代金を受け取れないどころかマイナスが発生してしまうのが痛い。

お客様にとって何が一番便利かを考えると、どうしても代引きでは間に合わないのだ。同様の理由で銀行振込(前払い)も廃止した。

逆に推奨しているのはコンビニ後払いだ。コンビニ後払いには商品に払込票が同封されているタイプと、あとから払込票だけが送られてくるタイプがあるが、もちろん同封が良い。

わざわざコンビニまで払いに行くのが面倒臭いというお客様のためにクレジット決済も残した。クレジット決済はお客様が手数料を負担しないのが良い。

マーケティングでは一般的に決済方法が増えるほど良いとされているけど、お客様の立場で考えるとコンビニ後払いが一番良いと信じて進んでいる。

※低コストで最大の価値を生み出すことを「バリューエンジニアリング」というらしい

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