2016年までに起こった変化まとめ
進化論で有名なダーウィンは、次の言葉を残している。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」
要するに、環境の変化に適応できないと淘汰されてしまうとのことだ。
変化に対応するためには、まず変化を知らなくてはならない。なので2016年までに起こった変化をまとめてみた。
ITからICTへ変化
インターネットは1995年から少しずつ広がり始め、20年たった2015年にはパソコン・モバイルの本格的普及もあり、もはやなくてはならない社会インフラとなった。
総務省が公開しているインターネットの普及状況によると、平成26年末のインターネット利用率は82.8%に達している。(13歳~49歳まで限定すれば96%を超えている)
IT(information technology – 情報技術)は、コンピュータをベースとしたソフトウェア開発や情報端末の開発など、技術的な面が強い。
一方でICT(Information and Communication Technology – 情報通信技術)は、開発された技術をどう利用するかといった活用的な面が強い。
インターネットと情報機器が一般家庭に普及した今、企業は技術(IT)から活用(ICT)へ移行する動きが広がっている。
ICTがもたらした産業構造の変化
これまで商品の流通は、メーカーから卸売、小売を通して消費者に渡る流れだった。
しかしインターネットの普及によって誰でも情報にアクセスできるようになると、売りたい人と買いたい人を結びつけるAmazonのような情報仲介業が登場し、商品の流通が変化した。
情報仲介業が盛んになる一方で、有店舗小売・卸売業は衰えている。(コンビニ・食品スーパー・ドラッグストアをのぞく)
インターネット上のビジネスは物理的・地理的・時間的な制約から解放されているため、有店舗小売・卸売業は強みを発揮しにくい。
この流れは今後も加速すると思われる。
モノだけでなく、コトの流通も変化した
モノの流通が変化したことは前述の通りだが、コトの流通も変化している。
代表的なのは、配車サービスのUber(ウーバー)と民泊手配サービスのAirbnb(エアビーアンドビー)だろう。どちらも情報仲介業だ。
Uberは移動したい人とドライバーを結びつけ、Airbnbは泊まりたい人と空室を結びつける。ホテル業界やタクシー業界を通さない。
このようにコトの流通は、BtoCからCtoCへ変化しており、シェアリングエコノミーと呼ばれている。
一極化する時代がやってくる
インターネットはグローバル化をもたらした。グローバル化により、参入障壁が低くなり、競争は激化している。
激しい競争の末、有用性と認知度が格差となり、勝敗が決まる。
勝者は、例えばフリマならメルカリ、洋服ならゾゾダウン、チケット売買ならチケットキャンプといった感じで一極化し、ターゲット顧客を総取りできる。
以上を踏まえると、今後はターゲット顧客のニーズをよりよく応え、有用性と認知度でトップになれる企業しか生き残れないと考えられる。