誰と仕事するかが難しい
新しい事業を立ち上げるのに他社にお願いすることが出てきた。
そこでいくつかの会社にアプローチしているんだけど、仕事のスピードの違いにびっくりする。今まで一人で仕事してきたからか、それともスピードの早いIT業界で仕事してきたからか、とにかく「遅く」感じるのだ。
見積もりを出してもらっても単価が最大で3倍ほど変わってくるのも面白い。サンプルを見てもそんなに品質の違いがないのに。
そこで誰と仕事をするかという問題が出てくる。
経済性で考えれば単価が一番安いところをパートナーにするんだろうけど、レスポンスが遅いと事業の進捗に影響が出てくる。かと言ってレスポンスは早いがコストが高いとなると、今度はエンドユーザーに受け入れてもらえない。
その辺の落とし所を探っていたところ、また別の視点を発見した。それは「技術力」と「人間性」だ。
何か新しいチャレンジをしたいとお願いした時に、すぐに「無理です」とか「できません」と反応するようなら技術力が低い。逆に「やってみましょう」とか「それならこんな方法はいかがでしょう?」と提案してくるなら技術力が高い。
それに人間性。こちらが何かお願いした時に「こいつ面倒臭いなあ」とは言わないまでも、それが感じられるような対応をされたことがある。例え電話でのやり取りでもすぐに分かる。そうでない人は積極的だし、決まってレスポンスも早い。
以上をまとめると「人間性の良さ」「技術力の高さ」「単価の安さ」が一緒に仕事をする指標になるのかな。優先順位もこの順番になるだろう。
単価は大量生産で安くなることが多いんだけど、人間性と技術力はこちらから操作できない。
もっと言えば技術力はその会社独自のものだから取引を続ければ維持できるのだけど、人間性はその人独自のものだから担当が変わると代えが効かないのだ。
もし人間性の良い人に出会えたらそれは幸運なことだし、関係を維持していきたい。