なぜ株式会社ではなく合同会社を作ったのか
有限会社が廃止されて、株式会社・合同会社・合資会社・合名会社の4形態になったことを知らない人は多い。
自分の会社を作る時、株式会社ではなく合同会社にした。そしたら「なぜ合同会社なの?」と聞かれることが多くなったので、その理由をまとめてみた。
1.株式会社はモノ中心、合同会社はヒト中心
株式会社は資本がある人や大きな資本が必要な事業に向いている会社形態だ。例えば製造業や飲食業や農業などの第一次産業(生産)や第二次産業(加工)。
一方、合同会社は小資本でもノウハウや技術があれば起業できる小規模な会社形態だ。例えば小売業やサービス業などの第三次産業(サービス)。
会社の事業はサービス主体だったし、これからもサービス主体だろうから合同会社を選択した。
2.意思決定が自由で早い
株式会社では会社は株主のものだ。経営者のものではない。つまり経営判断に株主の意見が入る恐れがあるということだ。
合同会社は事業への貢献度によって発言力が増す。そもそも所有と経営が分離していないので、意思決定が自由で早いのだ。
この点でも合同会社。
3.脳ミソみたいな会社を作りたかった
人を増やして設備を増やすと、巨大でパワーはあるけど動きの遅い会社が出来上がる。
そうではなくて、人や設備はないけど意思決定の早いスピード感のある会社を作りたかった。人や設備の足りない分はアウトソーシングする、指揮系統に特化した、まるで脳ミソみたいな会社だ。
他にも設立費用が安いとか、会社開始までが早いといった理由があるけど、大きな所で以上の3つ。
もちろんメリットばかりではない。合同会社は認知度がないので怪しまれるし、小規模なので会社によっては取引されないといったデメリットもある。
でも会社のアイデンティティとして、あえて合同会社を選んだ。今後も小規模・スピード感のある意思決定できる会社でありたい。