斜陽産業を復活させるには

20160225

スキーは斜陽産業だ。なぜならスキー人口は、1998年の1800万人をピークに、2013年には770万人にまで落ち込んでいるからだ。

閉鎖されるスキー場が増えるなか、マックアースの代表取締役・一ノ本達己氏は次々と赤字から黒字へと転換させ、スキー場を再生していく。

一ノ本氏によれば「雪が降ってリストを回せばお客がくる時代があった」という。しかしスキーブームが去っても殿様商売から脱却できず、スキー業界は低迷していった。

イノベーションが起こるとき

スキーといえば「寒い」「レンタルや交通費にお金がかかる」「リフト代が高い」「料理がまずい」「ゲレンデの作法が分からない」「リフトから降りるのが怖い」「崖が怖い」などネガティブ意見が多い。
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拡大路線をすてたパン屋さんが経営の本質を突いている

20160204

一店舗で年間3億円を売り上げるパン屋さんがある。「ピーターパン」だ。ピーターパンは千葉県船橋市にあり、市内に6店舗を運営している。

一般的なパン屋さんの年間売上が3,000万円くらいなので、ピーターパンの年商がいかに驚異的であるか分かる。

娘の一言がきっかけでパン屋に

ピーターパンの社長・横手和彦氏は、もともと西麻布でスナックを経営していた。スナックは、2年で家が建つほど儲かっていたという。
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価格でなく価値を売る成城石井の強み

20151126

スーパーマーケット「成城石井」は、首都圏を中心に132店舗を展開しており、どの店舗も画一的ではない。地域のニーズに応じて品ぞろえしているのだ。

例えば、新幹線口ではビールや小袋のおつまみを充実させ、近くに食品スーパーのない住宅街では生鮮食品を充実させている。死筋商品を置かない。

成城石井の商品は、独自性が高いのも特徴だろう。ワイン700種類、チーズ210種類をはじめ、国内外から直接仕入れられている。また自社工場では、保存料や着色料がほぼ使われずに、惣菜やスイーツが手作りされている。
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農業ベンチャーの見事なイノベーション

20151119

株式会社マイファームは、農業人口を増やすことを目的に、貸農園事業をしている。農園は、耕作放棄地を工事して、一区画6,500円で貸し出されている。

これまでも貸農園はあった。しかしマイファームの大きな特徴は、それまで趣味や職業であった農業をエンターテイメントとして再定義した点だ。

農業を始めるには、農地と農具、種、水、ノウハウが必要で、敷居が高い。マイファームでは、気軽に農業体験ができるように工夫されている。
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企業の地域活動が売上につながってるケースに驚いた

20151105

企業のボランティア活動が売上を伸ばしている例を見て、衝撃を受けた。

大里綜合管理株式会社は本業と同じくらい、地域貢献に力を入れている不動産屋だ。本業が6割で地域活動が4割の社員がいる位で、ボランティアは駅前の掃除や絵画教室など多岐に渡る。

大里管理の主な収益源は土地管理代行業だ。年に2回ずつ草刈りと見回りをし、50坪あたり1万5千円で預かる。
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