お金を稼いでも、贅沢することには使えない
掲載日:2015年12月20日更新
カテゴリ:経営
大学時代、コンビニのファミマでアルバイトをしていた。
たまに顔を出す恰幅のよいオーナーは、いつも愛人を連れていて、店の商品を大量に買っていた。
ファミマの店長は、オーナーの愛人の弟だ。後輩アルバイトの女子高生と付き合っている。
大学を卒業してから久しぶりにファミマに行ってみると、お店は閉店しており、バーになっていた。
いま思い返してみると、経営者たちはお客さんの方へ目が向いていなかったように思う。
まるでお店を、自分たちが贅沢するための集金装置と考えている振る舞いがあった。
会社が黒字になれば、自分の給料をうんと上げて、人が羨ましがる暮らしをしたい誘惑にかられる。
しかし稼いだお金を贅沢するために使えば、経営は悪化し、会社は傾く。それだけではない。
高級料理ばかりを食べていれば、いずれ病気になる。豪華な家や車をもてば、大きな固定資産税がかかる。愛人を作れば、そのうち家庭は崩壊する。
お金を稼いでも、贅沢することには使えないのだ。
では一体、お金を何に使うのか?
それはお客様がより便利になるように、従業員がより良い暮らしになるように、社会に還元していく使い方をしていきたい。