価格でなく価値を売る成城石井の強み
掲載日:2015年12月4日更新
カテゴリ:カンブリア宮殿
スーパーマーケット「成城石井」は、首都圏を中心に132店舗を展開しており、どの店舗も画一的ではない。地域のニーズに応じて品ぞろえしているのだ。
例えば、新幹線口ではビールや小袋のおつまみを充実させ、近くに食品スーパーのない住宅街では生鮮食品を充実させている。死筋商品を置かない。
成城石井の商品は、独自性が高いのも特徴だろう。ワイン700種類、チーズ210種類をはじめ、国内外から直接仕入れられている。また自社工場では、保存料や着色料がほぼ使われずに、惣菜やスイーツが手作りされている。
お客様から「高い!」と思われるかも知れないが、社長の原昭彦によれば「商品の価値を知って頂ければ、むしろ安いはず」とのこと。
原昭彦氏は、価格ではなく価値を売るのだ。だからプレミアム価格をつけられる。
成城石井は、スーパーマーケットのほかにワインバーを運営している。仕入れから販売まで(上流から下流まで)を自社でやることで、強いコストコントロールを可能にしている。業態としては、製造小売といって過言ではない。
以上の「売れ筋商品を置く」「商品の高い独自性」「製造小売によるコストコントロール」は、いずれも成城石井の強みだ。セブンイレブンを創業した鈴木敏文氏の戦略とも重なる。
従業員数:社員903人、パート他3352人
売上高:約631億円
参考:カンブリア宮殿