ドラッカー流イノベーションの本質

p-draker

ドラッカーの説くイノベーションは、「すごい技術」を目指すのではなく、「お客さんの役に立つ変化」を目指す。

例えば、すごい技術を作っても、誰の役にも立たなければドラッカー的にはイノベーションとは言いにくい。

逆に、既存の技術の組み合わせでも、お客さんにとって便利さや意味のある変化を生むなら、それはイノベーションなのである。

①イノベーションは「発明」とは違う

ドラッカーの言うイノベーションとは、新しい技術を作る「発明」そのものではなく、その技術を使って人々の生活を便利で豊かに変える「新しい価値」を生み出すことである。

例えば、高性能な電子部品が発明されたとしても、それ自体はただの部品に過ぎないが、それを使って「外でも音楽が聴けるラジオ」を作り、人々の暮らしを楽しく変えて初めてイノベーションと呼べる。

つまり、技術がどれほど画期的かという点よりも、それが世の中の役に立ち、どれだけ人を喜ばせたかという結果が重要なのである。

②イノベーションは才能より「仕事」

ドラッカーは、イノベーションを天才のひらめきに頼る特別な才能ではなく、誰もが手順を踏んで着実に取り組める「体系的な仕事」であると考え、その具体的な手がかりとして「7つの機会」という道しるべを提示した。

 第1の機会:予期せぬ出来事
 第2の機会:ギャップ(不調和)
 第3の機会:ニーズの存在(プロセス上の必要性)
 第4の機会:産業構造の変化
 第5の機会:人口構造の変化
 第6の機会:認識の変化
 第7の機会:新知識

③イノベーションを成功させるための鉄則

ドラッカーは、イノベーションを成功させるには、最初から壮大な理想を追わずに身近な課題の解決から小さく着手し、自分たちの得意な知識や経験を世の中のチャンスと結びつける姿勢が重要であると述べている。

一言でまとめると

ドラッカーのイノベーションとは、
「顧客にとっての新しい価値を生み出すこと」
である。

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